2008.7.10〜19    北海道の旅 1  花と緑を求めて

2008年7月10日から夫と10日間の北海道旅行に出発。
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トワイライトエクスプレスに乗って

7/10

10日間も長ーい!といっても、往復陸路を使うので、実質の現地観光は7日間もない。
このスピード時代に?だけど、夫がどうしても飛行機はイヤ!というのでしかたなし。

JRの東行きのときはいつもは京都駅から乗り込むが、寝台特急トワイライトエクスプレスに乗るため、始発駅の大阪駅に行った。
勢いあまって、50分も早く着き、大阪駅のいちばん端っこの10番線ホームは売店も閉まっていてカランとしている。
札幌の友だちにあげるお土産ご当地プリッツ関西限定たこ焼き味を購入。
(この箱はおやつと思った夫が車内で封を切ってしまった)

一つ前の特急サンダーバードが発車した。サンダーバード(稲妻)のごとく、トワイライトエクスプレスは途中で後続のサンダーバードに2回くらい追い越されるのである。

ホームでトワイライトエクスプレスを待つ乗務員さん、グリーン色がトレードマークなのだ。

あ、来た来た!
出発時刻が迫り、 列車は11:49に入庫。

もゎっとかすむ大阪駅ホームの向こうからライトをつけたトワイライトエクスプレスの機関車徐々に迫ってきて、なんだか感動のあまり、ちょっと涙がにじみそうに。
なんといっても、憧れの豪華寝台特急に初めて乗るんだし。

札幌まで21時間、1500kmの旅の始まり〜 12:03発車


富山行き サンダーバード

大阪発札幌行き トワイライトエクスプレス

客車はブルートレインかと思っていたが、全体的にダークグリーンの車体に黄色の筋が入っていて、横っ腹には、トワイライトエクスプレスのロゴマーク?より重々しいエンブレムの印が付いて、他の寝台列車とは違うんだぞ、という、風格が感じられる。

トワイライトエクスプレスの機関車とヘッドマーク

乗車口のドア付近にはマーク入りのマット。

我々は庶民であるので、もちろん、B個室ツインである。
A個室はシングルだけしかなく、あとは最後尾のロイヤルツインの部屋になる。
大阪駅でロイヤルツインに乗り込んだと思しき人も見なかったので、空いていたのかも。

B個室ツインで大阪から札幌まで、一人当たり、乗車券、特急券、寝台料金を含めて27480円。
正規の航空運賃よりはお安くなっているが、これに、下手すると、乗車日の昼食と夕食と翌日の朝食代が要ることになる。

B個室ツインの部屋は札幌行き方面左側すなわち日本海側に並ぶ。
山側が通路になっている。
個室なので、完全にドアが閉まり、カードキーを使ってカギを掛けられる。

B個室ツイン と 通路

最後尾のロイヤルツインの車両
中を覗き込んだが、窓ガラスの反射であまりはっきり
とはわからず、大きなソファと シングルベッドが2台見えた。

あと、自動販売機を備えている車両の一角には
ソファコーナーもある。
ひと昔前くらいのソファがレトロに見えなくもないか。

B個室シングルは両脇に部屋が並んで、真ん中に通路。

シングル部屋はかなり狭くて、窓も小さく、息が詰まりそうだ。

補助ベッド代金を払えば、シングル部屋を2人で使うことも可能だが、非常に狭くて、苦痛になるでしょう。
ずーっとくっついていたい仲良し夫婦でも空気が足りなくなりそう。

あとは、Bコンパートメントという4人部屋があり、こちらは、普通寝台に引き戸が付いただけの感じで、、4人グループなら良しというくらい。
ベッドがそのまま椅子席で、長時間の座り心地が悪そう。

サロンカー 大きな窓とリッチな雰囲気の展望車


品良くお似合い中年カップル

トワイライトエクスプレスはレストランカー(食堂車)とサロンカー(リビングみたいなもん?)もつないでいる。

レストランカーは食事時は予約がないと使えないが、サロンカーはだれでもいつまでも使える。
サロンカーはすぐにおばちゃんで埋まってしまうらしいので、私は一目散に席取りに行った。

部屋の使い方など説明を聞いて、カードキーをもらい、食事の予約確認などするため、夫は部屋で車掌待ち。

サロンカーはペア席とソファ席に段差をつけてあるので、ペア席は低目で座の奥行きが狭くて座り心地は少し窮屈。ソファはクッションもよく高目で見晴らしが良い。

この日は曇っていたけど、真夏の西日をまともに受ける頃になると、暑くてまぶしくてペア席に座って優雅に景色を眺めるなんて不可能では?
かといって、カーテンしめたら、パノラマが台無し。

サロンカーは1時間ほどで満員になってしまった。

ペア席に座るとその後姿がソファ席から丸見えというか、60代の田舎もん?夫婦が2人で日本酒を窓際に並べて飲みながら、スポーツ新聞を広げて読んでいたが、読んでるエロ紙面がまともにこっちに目に入って、恥ずかしいったら。

車掌さんが車内グッズを売りに来たときも、オレンジカードの意味がわからないようだし、座り方がいぎたなく、ふんぞり返っているし、やっぱり、トワイライトエクスプレスに乗るときは、少々ミエをはってでもお上品にいきましょう。

私たちも物珍しさもあり、ここで、持ち込んだサンドイッチを食べたり、かなり、長いこと、サロンカーに居て、限定アイスや車内限定オレンジカードを買った。

A寝台の乗客は個室がリッチだから、わざわざサロンカーには来ないだろうし、Bシングル客も一人でポツンとサロンカーもちょっと・・・ではないかな。

乗客の定員数が少ない分、トイレや洗面所はいつも空いていた。

大阪は晴れていたが、だんだんと曇ってきて、日本海の夕日が売りのトワイライトも、今日はハズレ、海はねずみ色で立山連峰も見えない。

さて、お待ちかねの夕食は大大奮発して、レストランカーでフランス料理フルコースディナー。
何事も体験しなきゃ、感想も出ない、思い出もできない。

しかし、これでお一人様12000円はやっぱり、高過ぎ。

東京からの豪華寝台列車のカシオペアのディナーは7800円だぞ。
もう、二度とは食べたいとは思わへんな。

キャビア、フォアグラ、など食材は高級品を使っているのだろうけど、庶民舌の私にはほとんど良さもわからんかった。

トワイライトでディナー、雰囲気と気分を味わうのみだ。
しかし、35人くらいの定員が三交替であり、ほぼ埋まっていた。
夜のディナーもいいだろうけど、5時半からの第一部のは車窓も楽しめた。

夜も更けて、いよいよ寝台車に改造。
上段はギアボタンで少し降ろし、下段はソファをたたんでベッドにする。
下段はベッドパッドを敷いてからシーツ。

下段ベッド

鏡、コンセント、ハンガー、スリッパ、シーツ、毛布、枕、寝巻きは装備。
読書灯もある。

もちろん、私は屋根裏部屋みたいな上段ベッドにあがった。

上段ベッド

上段にも大きな窓があり、寝ながら車窓のパノラマを楽しめる。

7/11

ごとごと揺られて、それを子守唄に眠りは浅いものの、ゆったりと寝られた。
いつに夜が明けたのか、青函トンネルを抜けたのかも判然としない曇り空。
7時半からの朝食(1200円)を取りに再びレストランカーへ。
洋食と和食があるので、一つずつ頼んで、適当に交換。
和食のほうが食べでがあり、帰路は2人とも和食にした。
朝食は値段に応じてわりと良いので、レストランカーの雰囲気を味わいたかったら、朝食だけいただいたらいいのだ。

       

トワイライトエクスプレスでの食事は雰囲気を味わうための場所である。

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1  トワイライトエクスプレスに乗って 2  札幌から稚内へ
3  稚内から礼文島へ 4  礼文島ハイキング 1
5  礼文島ハイキング 2 6  礼文島で見た花
7  富良野富田ファーム 8  「北の国から」ロケ地めぐり
9  富良野 10  美瑛 1
11  美瑛 2 12  旭岳 姿見の池
13  旭山動物園 14  屈斜路湖〜硫黄山〜阿寒湖
15  摩周湖 16  ペンションうさの森
17  釧路湿原 1 18  釧路湿原 2
19  釧路から札幌 20  トワイライトエクスプレス 京都へ
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