2008.7.10〜19    北海道の旅 16  花と緑を求めて

ペンション うさの森

ペンションの前の看板

怖ろしいほどの原野の中にぽつねんと建っていた。

裏手の庭というより、自然な野原がとてもいい感じ、まるで、赤毛のアンの世界に迷い込んだような…
夕食前、日が暮れるまで野原で写真撮り放題。

お風呂は源泉かけ流しのスベスベの摩周温泉。
縦長の大きな窓から森を眺めながら湯船に浸かれる。

チェックインしたら、すぐにその場でおしぼりとお茶を出してくれ、お風呂上がりには、冷たい麦茶があり。

昔、弟子屈(てしかが)のYHに泊まったことがあり、懐かしい地名なのに、JRの駅名は弟子屈から摩周に変っていた。

今夜の宿はペンション「うさの森」 
値段があまりにもリーズナブルなので、「期待できひんなぁ」と覚悟して訪れた。

が、ヒャァー、いいやん、いいやん。

ペンションにはスリッパが無い。
ぴかぴかの無垢の木の床が足に優しい。
くたびれた不潔なスリッパはかされるよりは裸足のほうがうんと潔い。
トイレも洗面所もビシッと清潔、シンプル、さりげないインテリア、どこを見ても絵になる。

小さい女の子が2人居て、育児もたいへんだろうに、若いご夫婦でがんばってられた。

     裏地のタイム           部屋の窓辺の花生け       2階の廊下(突き当たりはフリースペース)     白樺とルピナス

 

 

 

ペンションうさの森の奥にも一軒家があり、いったい何屋さんなのかよくわからない。
農家にしてはおしゃれ過ぎで「サライ」にでも載りそうな家です。
田舎暮らしの家族が住んでいるのだろうか?
あまり、近くまで行くと屋敷侵入罪になりそうで、遠めに望遠で何枚か写真を撮らせてもらった。

  

家の土台の積み石、はちみつ色の壁、車輪、木の窓枠。屋根の上の草はエコ対策で植えてあるのかな。大量の薪。暖炉があるのね、きっと。

  


コウリンタンポポ

ふつうなら、じゃらんで1位に選ばれました!ってでかでかと張り紙でもするところだろうけど、どこにもそんなこと載ってなかったし。      

夕食は豪華ではないものの、地産地消の地元食材の数々、家庭料理なのに味にコクと深みがあり、とっても美味しかった。
器や、テーブルセッティングも素敵。

2階の本棚に置いてあったじゃらんを何気なくパラパラしていたら、ペンション部門の第一位に選ばれていた。さもありなん。

泊り客は私たちだけだった。
夏休みになると満員の日も多いらしい。

朝は、パンの焼ける匂いが階下から漂ってくる。
自家製のジャム。焼きたてのパン。ヨーグルトに
コーヒー。至福のモーニングタイム。

私が洗面中に、野原を鹿の親子が横切っていったって。夫が一眼カメラ撮ったけど、AF設定になってなくて、ボケボケ、何が写ってるのか…

出発。この坂の向こうに一般道がある。
私たちの車が見えなくなるまで、オーナーの家族が手を振ってくれた。

さようなら、素敵な一夜をありがとう。

今まで泊まったペンション中で、ベストワンでした。

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