空も溶岩だらけの周りの景色もどんよりのモノトーンの世界 |
1/25午後 あんなに晴れていたのに、マウナケア山山頂へ向かう頃には、小雨が混じる曇天になってしまった。 山頂への道の途中で、マイクロバスから四駆のさらに小さい山頂ツアー車に乗り換える。 私たちのハワイツアーは総勢17名なので、12名+添乗員と、5名の2班に分かれることになった。 どちらも同じ内容なので、5名のほうは奇数の私たち3名と、あとの2人は抽選で母娘ペアに決まった。 この時点では、同じ内容なら別にかまわないと思ったんだけど… こんなところに雑草化したヒメツルソバの群生 キク科の花 |
山頂行きの乗換地点で、一番手の車はすぐに出て行き、私ら5人は他のホテルからやってくる二番手のバス待ちで、10分か15分遅れて走り出した。 マウナケア山までイッキに登ってしまうと、高山病になりやすいので、ゆっくり時間をかけて上がって行く。 バスのガイドさんは運転手兼務で、ハンドルを握りながら手際よく説明してくれ、お弁当配りも1人でこなしていた。 麓は曇っているが、ビジターセンターより上は晴れていると。ホントかなぁ? やってくれば、なるほど、ぱきっととした青空が広がっている。 2800mのオニヅカビジターセンターで早い夕食弁当を取る。 センターはトイレと売店、給湯機があり、配布されたお味噌汁など作ることができた。 私たちが食べ始めたころ、先に出たバスの人たちはもうお弁当を食べ終えている。 ちょっと、見たら、お弁当が全く違う。うちらはコンビニ弁当みたいなパックで、あちらはお重のような入れ物に入ってた。 中身は見てないけど、なんか、向こうのほうが豪華そうやん。 お弁当を食べて(量が多くてだいぶ残してしまった)、混雑するトイレも済ませ、ペットボトルの水をもらって再びバス乗車。 空気の薄い山頂では、「走らない、肺を圧迫するから屈まない、こまめに水を飲む」 山頂ツアーは高血圧の人、妊婦さん、12歳以下の子ども、85歳以上の高齢者も参加できない。 |
日本のコンビニ弁当そのもののお弁当 マウイ島のハレアカラ山とハワイ島のマウナケア山の高地だけに生息する銀剣草 これは月見草? 銀剣草(ギンケンソウ)は「咲くやこの花館」にあるので知っていた |
だいぶ高く登ってきて、下に雲海が広がっている。くねくねと登って1時間弱で山頂到着 4205m! スイスのモンブラン3842mよりまだ高いゾ! ワオ! 日本が誇るすばる望遠鏡(左)が目の前に、感激。右はケックI望遠鏡 |
標高は高くてもなだらかな山容なので、ゆるやかに登って行くという感じ 雲海の向こう遠くに浮かぶ、ハワイ島もう一つの高峰のマウナ・ロア山 夕陽に照らされて東側の山肌が赤く染まっている。 |
少しずつ、日が沈んでいきます。手持ちのダウンジャケット上にレンタルのオーバージャケットを着こんでも寒い! 強風が吹いているが、さすが、晴天率97% 少しずつ太陽が沈み、空の半分が夕明かりに染まる |
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13人?乗りのツアー車↑ 手袋にマフラー、レンタル防寒着ジャケット着ていても、寒いのはもちろん、風が強くて息が止まりそう。 空気の薄いのも関係しているだろうし、静かに深呼吸しながら歩き、1時間ほどの滞在で、バスに乗りこみ下山。 空気が薄いとトイレが近くなる??(笑) 袋菓子だってパンパンに膨れるもん。 オニヅカビジターセンターまで戻ったら、すっかり日が暮れて、空は真っ黒、満点の星。 トイレを済ませて、少し下の道脇の空き地で星空観察が始まった。 ガイドさんが大きな望遠鏡をセットしてくれて、順番にのぞいてみる。 オリオン座の赤い星ベテルギウスと白色のリゲル、三ッ星、シリウス… レーザーペンライトで夜空を指し示しながら、詳しい星座の説明もしてくれる。 私はかなり星座のことは知っているので、とても興味深く、オリオン座の下の兎座を認識できたのがよかった。 「昴も見たいです」と言ったら、真上過ぎて望遠鏡が覗けないって。 |
宇宙的な国立天文台ハワイ観測所のすばる望遠鏡 |
そして、大感激したのが、シリウスに次ぐ全天第二の明るい恒星のカノープスを見ることができたこと。 沖縄辺りでは南の空水平線近くに少し見えるらしいが、さすがに赤道に近いハワイでは煌々と光り輝いていた。 中国ではカノープスのことを南極老人といい、この星を見られたら長生きするとか幸せになれるという。 説明も聞きたいけど、写真も撮りたい。 けど、三脚もレリーズも持ってきてないので、カメラを地面に置いて、セルフタイマーで30秒しか露出できない。 何とか写せたのがこれ。オリオン座と左上におうし座(V形)が写ってる。 |
カシオペア座から冬の銀河も流れ、30分ほど満点の星空を堪能したら、東の空から明るい満月過ぎの月が登ってきて、たちまち、夜空の星は半分も見えなくなってしまったのだった。 星空観察は月の出の時刻などが重要なポイントになります。 9時半ごろまで観察して、ホテルまで送ってくれることに。 ところが、うちらの乗った二番手車は他のホテルのお客さんと混合なので、各ホテルに順番に送っていき、ロイヤルコナリゾートホテルはいちばん最後になるって。 予定では9時半から10時頃に着くはずか、この分だとかなり遅くなりそうだ。 添乗員も乗っている一番手のツアー車なら、星空観察から直行でホテルに戻れるのに、二番手車は暗い夜道を走って、ヒルトンホテルなど3か所のホテルに寄り、最後に残ったのは5人だけ。 いつまでたってもうちらのホテルに着かない。 だんだん腹が立ってきた。 同じクラブツーリズムのツアーなのに、なんで、私ら5人だけ、遠回りさせられるん! ようやく、ホテルに着いたのは、10時40分。 ホテルの玄関では添乗員が「お疲れさまでした」とにこやかに待っていたので、よけいに頭に来た。 今までたくさんのパックツアー旅行に参加したが、添乗員に直接文句言ったのは私も初めてである。 一番手車が帰ってきた時刻を聞いたら、9時40分だって。 1時間も早く帰れてるんだよ。 「抽選するなら、1人参加の人たちも加えてほしかった。行程はちゃんとあらかじめ現地ツアー会社と確認しておいてほしい」 「3人部屋なので、ただでさえ入浴とか時間がかかるのに」 「同じ料金を払ってるいるのに、片方は直帰で、片方は遠回りの1時間遅れってひどくないですか?おまけに昼食のお弁当も全く違うし」 15分くらい苦情を申し立てて、添乗員は平謝りするだけ。 なんで、車を2台用意してくれなかったのかと訊いたら、空いてる車がなかったとか。 早く寝る準備もしたいから、早々に引き上げたが、同乗していた年配のお母さんはしんどかっただろうと思う。 ま、言うべきことは言ったから、私らもあとを引くことなく、次の日からの観光はふつうにこなし、添乗員もきちんと案内して問題はなかった。 そして、翌日、もう一人のニコン一眼レフおじさんがわざわざ私にカメラの画像を見せに来た。 同じ一眼レフ仲間だから自慢したかったのかな? そこに小さく写っていたのは夜に赤く燃える火山の写真が。 詳しく状況を聞けば、頂上からすぐ下で星空観察があり、火山の火も見えたんだって。 ええっ!うちらの車はそんなところで止まらなかったよ。 帰ってから調べたら、星空観察場所は、車ごとに違うようだ。 推察してみると、どうも「マウナケア夕陽と星空観察ツアー」も会社ごとガイド個人ごとに場所やコースタイム、お弁当なども違うのかなぁと。 |