折句もどきコーナー

折句とは正式には俳句の 5・7・5 の頭に決められた3文字の語句を振って作るものらしいが、
適当に、短歌のように 5・7・5・7・7 になるように遊んでみました。
人工内耳友の会メーリングリストでしばし、流行ったことがあります。

 キラキラと
 ダイヤモンドダスト舞う
 北の国
 連れて行きたい
 根室荒野へ
 聞こえぬとも
 便りは届く
 きっちりと
 常に誰かと
 ネットがつなぐ
 ひらひらと
 菜の花畑
 舞うニ蝶 
 つかず離れず
 理想の夫婦


飛び始めた頃は、確かに同じ方向を目指していたのに、いつの間にやら、お互いにあらぬ方角へひらひら…
年月を重ね、歳とれば、また寄り添って終の棲家へ飛んでいけるのだろうか

 引いてくれ!
 流れに逆らい
 待つこの身
 釣竿握る
 両手に力

今日こそ、大物をしとめるぞ!
早よ、引いてくれい
オオッ、きたきた。
グイグイとこの手ごたえ。こいつは大きい
あれれ、引っ張られるー、
ああーっ、 。。。。。沈
 春爛漫
 浪速の花も
 見ごろなり
 咲け(酒)よとばかり
 けふ(今日)も酔ひ(宵)痴れ

暖かい春の宵
群青の夜空に妖しき浮かび上がる桜
そばにしなだれる黄緑色のしだれ柳
酒に酔い、花に酔い、どこまで現か幻か
西の空の五日月までが金の杯に見えてくる
 春がすみ
 長野の里に
 緑萌え
 残雪光る
 険峻の峰

信州長野の遅い春
里に草が萌え出す頃
小川に雪解け水が流れ、
遠くの北アルプスの峰々に馬型の残雪が浮かび上がる
私の一番好きな日本の風景です
 ハンカチの
 涙のあとを
 見られては
 戯言にして
 けなげに笑う

恋する二人
「それからな…ん?お前、どないしてん?
「俺、なんか 悪いこと言うたか?」
「ううん、なんでもあらへん」
「なんでもないて、涙出てるやないか」
「ちゃうちゃう、ちょっとな、心臓がぎゅっ となってしもて...」
「大丈夫か?いっぺん診てもろたほうがええ で」
「うん、あした、心電図とってもらうし、心 配あらへんわ」
   ゲストコーナー     楚竹

  北の国 
  旅は道連れ
  君と行く 
  伝える思い
  ねえ、腹減らない

  鄙の育ちが
  訛で知れて
  街の暮らしになじめない
  辛い思いで
  離京する

  花は浅草金龍寺
  なくな小鳩よ
  未練がつのる
  座興の歌は
  幻聴か

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