ハリーポッター 炎のゴブレット 2005.12.19 3.5点
肩が凝らずに童話か絵本でも見るつもりで臨んだが…
魔法学校の代表者対抗レースで幕を開け、前半はおなじみのメンバーでスピーディーに始まったけれど、結局、最後はこれ何や?って感じ。
ストーリーがよくわからん。悪の帝王?を復活させてどうするねん?
ハリーが無事に生還できて喜んでる場合とちゃうやろうが。
ところで、私は、ハリーポッター三作目を見たのかどうかもあやふやで、たとえ見てなくてもぜんぜん問題なしのような…
結局原作を読んでいないものには、このシリーズ作品の良さがわからんのかもしれない。
でも、第一作は読んでいなくてもとっても面白かったのにね。
(携帯で映画館のポスターを写した)
ALWAYS
三丁目の夕日 2005.11.22 4.0点
昭和30年代に小学生だった私にとってはひたすら懐かしい映画である。
冒頭とラストシーンにプロペラ模型飛行機が飛ぶ。
(工作の時間に何回かこの竹ひご飛行機を作った)
昆ちゃんのジェスチャーだった「ミゼット」が走っている。
扇風機の前で「アワワワ…」と声を出す。
クリスマスツリーにぶら下がった銀紙のベル。クリスマスプレゼントの包装紙。「スカ」ばかり出る当てもん・・・
映画と同じように昭和33年に我が家にもテレビが来た。
冷蔵庫がきたのは、土間の台所を改装して流し台をつけた37年だった。
35年にはこだまに乗って家族で東京タワーにも上った。
つつましくも未来が明るかったあの頃。
ストーリーもいいけれど、小物を見るだけでも楽しめる。
林真理子が「あの頃、『小雪』のように8頭身スタイルの女性なんか居なかったのに…」と書いていたが、ものの調査によると、女性のスタイルは20年前に比べても手足が圧倒的に長くなっているらしい。
登場する人物が全体的に洗練されているような気はするけど、現在の俳優が演じるのだからしかたないも。
堤真一の自動車修理店のガンコ親父ぶりが意外に様になっているのもおかしい。
故郷(ふるさと)の香り 2005.10.25 4.0点
市民会館で上映された中国映画。
いつものエンタティメント映画に比べると入場者は少なめだった。
北京暮らしの青年が10年ぶりに山奥の故郷をたずねる。
行き違いが重なったりして結ばれなかった初恋の女性との再会、過ぎ去った日々、悔恨の思い。
女性の夫として香川照之がろうあ者役で出演している。
ひなびた貧しい山村の家並み、雨の降り続く風景が美しい。
ただ、若かりし頃の回想としては、皆、ちょっと老け過ぎているのが気にはなった。
シンデレラマン 2005.9.27 4.5点
映画評はやっぱり見ておくもんだ。週刊文春で★が4つと5つばっかりだったので、はずれはないだろうと見に行った。
次回のアカデミー賞候補。
伝説のボクサー「ジム・ブラドック」の家族のために闘った奇跡の復活ストーリー。
ボクシング場面が長いので退屈するかと思ったけれど、最後までハラハラして見られた。
サスペンスでも、スリラーでもなくただのボクシング実写でここまでドキドキさせるのもスゴイ。
前半は大恐慌時代の貧乏シーンが続いて、やっぱりお金がないのはツライなーとつくづく思った。
がんばっている場面も、熱くなりすぎず、ボクシングの観客が騒然とするシーンも、なんだか静寂感がある。
静かで優しく抑えた演技のラッセル・クロウの力技かな。
トム・クルーズもそうだけど、ラッセル・クロウも肩がなで肩で、あまりヘビー級には見えないような。
妻役のレニー・ゼルウィガーがブリジット・ジョーンズの日記のイメージで
ちょっとお茶目に見えちゃうけど、貧乏にめげずにがんばってる。
奥様は魔女 2005.8.31 4.0点
ご存知、鼻でピクピクの…奥様は魔女だったのです。
ストーリーはちょっとひねってあって、落ち目の俳優と魔女が劇中劇で「奥様は魔女」を演じるラブコメディ。
サマンサ役のニコール・キッドマンはいつもは癖のあるきつい役柄が多いけど、この魔女役はキュートに可愛くやっている。
以前からニコール・キッドマンの鼻はカッコいいなと思っていたけど、やっぱりね。
ダーリン役がほんとにウシガエルみたいな面で最後までなじめんかったけど。あのパンチ風の頭、どうにかならんのかしら。
サマンサの父親役のマイケル・ケインや劇中劇での母親役のシャーリー・マクレーンがはまり役で面白い。
テレビ版「奥様は魔女」を見ていた世代にとっては何とも懐かしく、思っていた以上に楽しめた。
星になった少年 2005.8.9 3.5点
大阪梅田に出かけた日がちょうど、「星になった少年」の日本語字幕スーパー付上映だった。
ストーリーもわからんかったけど、念のためにYahooレビューを見たら、悪いという評価がなかったので安心して見に行けた。
象使いになりたいと単身タイの学校へ行った少年の実話に基づくお話。
少年をめぐる家族関係なども上手く描かれていて、動物好きな人には面白いだろうけど、2週間たった今は何も残ってないなぁ。
不可がない映画で、見ても損はないっていうところかな。
動物第一の自分本位な母が息子への気持をぶっきらぼうに見せる常盤貴子がよかった。
カメラを持って行ってたのに、急いでいたのでポスターを撮るのを忘れてしまった。
ミリオンダラー・ベイビー 2005.6.23 3.5点→2点 に変更
珍しく映画評も調べずに、アカデミー賞を取ったというくらいの予備知識で、見に行った。
ヒューマンドラマがけっこう好きなので、期待していったけど…
かつてのボクシング名トレーナー(クリント・イーストウッド)と挫折の元黒人ボクサー(モーガン・フリーマン)の古ぼけたジムに女子ボクサー志願のヒラリー・スワンクがやってくる。
前半は過酷なボクシングのシーンがほとんどだけど、それなりに面白かったのに。
後半はどーんとシリアスドラマになって、こんな展開になるなんて…
こんなのあり??
ちょっと、救いようがないというか、あなたはどう思いますか?ってこっちに問題をふられてるような感じで、ハーッ、しんど。
見て印象に残る映画ではあるけど、テレビ放映されても、もう、見たくないわって感じで、やっぱり、映画はエンタティンメントの要素も欲しいなー。
追加
イーストウッドは年はとっても、渋くて、なかなかよかったです。
Shall
we Dance ? 2005.5.05 4.0点
ご存知、周防正行監督「Shall we ダンス?」のリメイクアメリカ版。
グッドタイミングなんことに、昨夜(5/6)にTVで日本版も放映されたので、
両方を見比べることができて、非常に面白かった。
たいていは都合よいように内容も変えられてしまうけど、この作品に関してはほぼ原作どおりの配役と展開になっている。
日本版はこれで3回目だけど、やっぱり面白い。
ストーリーは改めて書くほどもないが、しがないサラリーマンが電車から見えたダンススクールの窓の美人に魅かれて社交ダンスを始めて、競技会に参加するまでのドタバタ哀愁のドラマ。
社交ダンスというマイナーかつ恥ずかしげなものがテーマになっているのがミソ。
米版のリチャード・ギアははっきり言ってカッコ良すぎだ。
ホントはダンスが上手いのに、ムリして不器用に踊ってる感じがする。
役所広司扮する経理課長が米版では弁護士だし、原日出子の専業主婦がキャリアウーマンのスーザン・サランドンだもんな。
竹中直人役も一生懸命にエキセントリックにやってるが、素顔も見れば、ごくハンサムな弁護士だから。
マイホームもかたや、やっと郊外の一戸建てで、米版はでかい一軒家。
マイカーを洗うシーンも同じで、当然車種が違う。
全体的に上流的雰囲気がプンプン。
最後のほうで彼が黒いフォーマルスーツをビシッと着て真っ赤な薔薇を1本持ってデパートで働く妻を訪ねるシーンはまるで「プリティウーマン」のまんま。日本でこんなマネしたら、CM撮影かと思うわね。
でも、リチャード・ギア、カッコいいわー、ホンマ。
草刈民代の役がジェニファー・ロペスで、やせぎすできりりとして冷たい感じの草刈とは対照的にグラマラスでセクシーで、無理やり憂いを込めてるような。最後のお別れの時の頭に花を飾って黄色いドレスを着たジェニファーが可愛くてよかった。
日本の奥さんは夫のダンス教室にはついていかず、「今夜は買物でおそくなります」と、さりげなく、行ってらっしゃいという気持。
アメリカの奥さんは、当然夫と一心同体で、行動を共にするのが当たり前で、ギアが薔薇を持って迎えにきて、万事解決。
アメリカ版だけ見れば、別にどうって言うことのない映画だけど、これは日本・アメリカ、両方の作品を見比べると、とても興味深く、特に男女、夫婦のあり方、考え方の違いがわかって面白い。
最後に「ダンス踊ってみたいなー」と思わせるのも日本版のほうが上手かな。
写真は映画館のポスターをデジカメ
隠し剣・鬼の爪 2005.4.22 4.5点
藤沢周平原作、庄内海坂藩の片桐宋蔵(永瀬正敏)の武士としての生き方と純愛。
鉄砲や大砲導入のための西洋式訓練の場面が面白い。
「ラスト・サムライ」より飄々として、やっぱり日本で作る日本映画はなじむ。
前作『たそがれ清兵衛』より、こっちのほうが内容もキャストも清清しい感じでよかった。といっても「たそがれ…」の内容ももはや「誰ぞ彼は」だけど。
たそがれの真田広之の顔があつくるしいのかも。(^_^;)
松たか子もいつまでも初々しいな。
「秘剣・鬼の爪」とは、なるほど。
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