ニュージーランドの旅 その他・エピソード5

 空港で走る 

NZの旅もおしまい、南島のクライストチャーチから北島のオークランドへ渡る。
NZではチップの習慣はないが、6日間の安全運転に感謝して、運転手さんに少しずつチップを渡した。
クライストチャーチ空港の手前で、ガイドのますりさんより「航空券を集めます」と言われて、
「あ、あ、あーっ!」
だって、日本へ帰国するのは明日やから、航空券はスーツケースに入れっぱなしのままなんや。
「オークランドまでどうやって行くねん?船で渡るつもりか?」って友だちにはアホにされるし。
ちょっと待ってくださいと、クライストチャーチ空港に着いて、バス降り場のそばでスーツケースを広げた。
お土産の蜂蜜ビンが転げ落ちるわ、タオルがはみ出るわ、ああ、恥ずかしい。
取り出した航空券をますりさんに渡して、飛行機のチェックインはお任せ。


30分後に各自の搭乗券を受け取って、ますりさんの案内で出発ゲートの32?番へ移動。
ここで、ますりさんとも名残惜しく手を振ってお別れして、搭乗口の前で待っている。辺りは閑散として、他にお客さんもいないが、ま、確かに搭乗券にはこの番号がちゃんと書いてあるし、あわてず、さわがず、のんびりと「あの飛行機かな?」って窓の外を眺めたり、代わりばんこに記念撮影をしたり…
それにしても、出発時間が迫っても、静かなもんだけど…

 

そこへ、先ほど別れたばかりのますりさんが走ってきた。
「オークランド行きの飛行機は別の所から出発です。走ってください!」
皆、手荷物持って空港の端から端まで、ロビーも突っ切って、全力疾走。
小さい空港だから5分もかからず、オークランド行きの飛行機に滑り込みセーフ。
21人がドドドッと乗り込んだものだから、乗務員は眼を白黒させてるし、すでに着席しているほかのお客は迷惑そうに白い眼で見るし、席について、シートベルトを閉めたら、すぐに飛行機が動き出した。
もし乗り遅れたらいったいどないしてくれるねん!と文句言いながらも無事機上の人に。
搭乗券記載のゲート番号が間違っていたわけだけど、放送があったのか、ますりさんがいつもと場所が違うから変だと気づいてくれたのか、今となって確かめるすべもない。

オークランド到着のあと、買い物、ホテル宿泊。
少人数のツアーで、メンバーは花好き、ハイキング好きの気さくな方ばかりで本当に楽しかった。
2005年2月1日、朝、オークランド空港で関空組11人と成田組10人で記念撮影をしてから、それぞれの飛行機に別れた。

再び訪れることを夢見て、8:55のNZ-031機で帰国の途へ。
ガイドのますりさん、ツアーの皆さん、ありがとう。
思わぬ拾い物をしたような素晴らしいニュージーランドよ、ありがとう。    

番外編 旅行記                                  NZの旅 全29ページ 完  2005.4.4

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