てくてく撮り歩き  金 沢  2006.6.16〜19  その2 


にし茶屋街 金沢には古い花街としてひがし茶屋、主計(かずえ)茶屋、にし茶屋が残っている。
ひがし茶屋街は親睦旅行で訪れるので、地図片手に、武家屋敷街から犀川を渡ってにし茶屋街へ足を伸ばした。
しかし、にし茶屋街、なんやこんなもんか…
ガイドブックの写真からして期待はしてなかったものの、やっぱりな。
観光客を呼ぶために復元したような感じで、全部小料理風のお店になっている。
昼下がりは眠ったように人通りもない。

部屋の復元  部屋の復元

タダなら入ってみるかということで、
通りの一角の「金沢市西茶屋資料館」
お茶屋さんの内部を再現してある。
赤い壁に囲まれ行灯で照らされたら、そら、妖しい気分にもなるやろう。

部屋の復元


寺町

次は寺町へ。
ガイドブックに書いてある「ここの民家の板壁に注目」とか「ここからの眺めはいい」とか、細かいのもぬかりなくチェックしながら歩いていく。

寺町付近は大小70ものお寺がひしめいていて、屋根瓦や板塀が美しい。

忍者屋敷で有名な「妙立寺」は拝観予約が要るが、本堂前まで行くと、空いてるのでどうぞとお寺に似合わないミニスカのガイド嬢が熱心に誘ってくれた。
時間がないのと800円もするのと、たぶん説明が半分も聞き取れないだろうということで断念。

カメラぶら下げてウロウロと歩いていたら、おばあさんが「あの寺はそこの道を入っていきゃいいんよ」と親切に声をかけてくれたし、観光客はみな忍者寺へ行くと思ってるんやな。

寺町

寺町

高瀬譲吉博士のお墓があるというでかい石碑があって、高瀬博士って何した人だぁ?
後で調べてみたら消化酵素のタカジアスターゼや「アドレナリン」発見した偉い化学者なのですね。


ようやく見つけた九十九折の石段

九十九折石段

九十九折石段
ガイドブックに載っている石段を降りる入り口がわからなくて行ったりきたりする。家と家に挟まれた幅50cmほどの雑草の生えた隙間、まさか、これが道でもないだろうとおそるおそる進んでいったら九十九折の石段が見えてきた。
こんなところ、ふつうではみつからへん。
頭上の大木の陰になり、薄暗く、ちょっとした秘密の通路。
かなり古いのか、石段の縁は苔がへばりついて、傍らにはドクダミの花がひっそりと咲いている。
家々の屋根の間から犀川の流れが見え隠れしている。
九十九折といっても実際は五折りくらいで下まで降りられた。あとは犀川に沿って戻っていく。
午後の日差しはますますきつくなり、持参の雨傘はパラソルになり、それでも汗が流れ落ちてくる。

ドクダミ


犀川

犀川は京都の鴨川にそっくりの眺めである

犀川河川敷

鉄板焼きになりそうなくらいだのに、太陽ギラギラの犀川河原で日光浴している人あり。

犀川にかかる青いアーチ型の橋は、橋げたにかかる街灯も趣があり、橋の中ほどには座れるような丸い石のベンチも置いてある。
往来の激しい橋の上で休憩する人も居ないだろうに。

日が傾いてきて、片町・香林坊の繁華街に灯が灯り、武家屋敷界隈の民家を眺めながら、地図を片手にホテルへ急いだ。 6/16

犀川大橋

犀川大橋(大正13年建)
国の登録有形文化財 


ひらりんBOXトップへ 金沢 2   

inserted by FC2 system