勝手にコーヒーブレイク (29)   《英語が話せない》              2005/05

 最近、すぐに語呂合わせや駄洒落を考えてしまう。たとえば、「花見月に花見ずでは、なんぞハナミズキ?」とわけわからん言葉を連ねて面白がっている。
記憶の仕組み(記名・保持・想起)のうち、想起力が滞って、「アレアレ、アレなんて言う?」と関連用語をインターネット検索して目指す言葉を探し当てる始末。これって、人工内耳で聞き取れなかったときに、他の言葉で置き換えてもらって、最初の言葉を言い当てるのと同じ原理だ。

8年間英語を習っていたのに、カタコト英会話もできないのも情けないけど、人工内耳の半端耳では今さら英会話もムリだわ。でも、日本語だって、中途失聴のあと人工内耳で聞くと、ちゃんとそれらしく聞こえるのだから、失聴する以前に英会話ペラペラだったら、人工内耳でも英語を聞き取れたかもしれない。

そういうわけで、昔から言葉に関しては、並々ならぬ興味があった。『ダーリンの頭ン中』のダーリンことトニー・ラズロの語る英語と日本語の疑問や、トリビア的見解がいろいろ載っていて、笑いながら語学勉強にもなる。

『Theの真実』は母音の直前のTheを必ずしもジと読まなくてもいいとか、『vのクチビル』の下唇を噛まなくてもいいとか。要は発音よりもコミュニケーションセンスが大事だって。下手な発音でも、言葉を補って、通じたかどうか相手の表情を見ながら会話する。あ、これも人工内耳の会話と同じですね。だから、人工内耳でリハビリするというのは新たな言語を獲得していく訓練ということになるのだ。(なんでも人工内耳のほうへ話を引っ張っていこうとこじつけ気味か?)

 また、学術用語的な言葉に関しては漢字が俄然有利で、初めて目にする言葉も読み方もわからなくても、漢字を見ればおよそ見当がつくけれど、英語は元がラテン語などだから、チンプンカンプン意味不明。「ギショーザイ」ではギョウザの親戚みたいだけど、「偽証罪」と字を見れば一目瞭然。

 英語は言葉どおりに発音しない!
(例get up = ゲラップに聞こえる)
しかし、日本語だって、「高校」はこうこうと言わず、こーこーと発音している。付け足せば、点字は合理的に聞こえるままを打つので、こうこうと綴らずにこーこーと長音記号を用いる。

 「わかりません」って言い切ると、きついときは「と、申しますと?」って言いましょう。上品で知的だね。 
他にもいろいろトリビアがあるけれど、あとは本=というよりコミックを読んで笑って下さい。

『ダーリンの頭ン中』 小栗左多里&トニー・ラズロ
ついでに 『ダーリンは外国人1』『ダーリンは外国人2』メディアファクトリー

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