《いいよ、全然いい》 勝手にコーヒーブレイク (1) 1998.05

『松井?うん、いいよ。全然いい』 巨人長嶋監督のことばですね。たぶん、ほとんどの人は全然の使い方がおかしいと感じるはず。全然は必ず否定を伴うべきだと。国語やことばにうるさい人ほど顔をしかめるでしょう。でも、ほんとは、こういう言い方は間違いじやないんですって。なぜか、いつのまにか「全然は否定」が常識になってしまったらしい。なんで間違いじゃないかというと、かの文豪、夏目漱石の「坊っちゃん」の中で坊っちゃんが『一体、生徒が全然悪るいです』と言ってるのですから。

《閑話休題》ということばがあります。この意味はそれはさておき、余談はこれまでといたしまして、本来のお話にもどります。ということです。それじゃ、朝日新聞の《閑話休題》のコラムはこのコラム欄以外はすべて膨大な余談なのでしょうか。

このような眼ウロコな話がいっぱい載ってます。

『お言葉ですが…』  高島俊男著  文芸春秋社
第一巻、第二巻が出ています。

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